再処理企業協議会

新会長就任の御挨拶

三菱重工業株式会社
六ヶ所建設事務所
再処理工事所長 藤本 博之

強まる日差しに夏への移ろいを感じる季節を迎え、再処理企業協議会会員企業の皆様におかれましてはエネルギーに満ち、ますますご活躍のことと存じます。

この度、再処理企業協議会第12回特別会員総会(4月19日)において、会長という大役を仰せつかりました三菱重工業(株)の藤本と申します。弊社の前任者から引継ぎ、昨年度から理事として本協議会の活動に参加させて頂きました。今後は本協議会の更なる繁栄に向け努力してまいりますので、皆さんのご協力・ご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い致します。

私と六ケ所再処理工場の関りは古く、実は、1992年新入社員の頃に、AA建屋の試作機による検証試験に携わっており、F施設建設時、AA建屋建設時に六ケ所村に派遣され、試運転に従事していました。途中、10年程PWR建設、福島第一復旧のプロジェクトに従事し、六ケ所再処理プロジェクトから離れていましたが、一昨年から濃縮作業所を経て、再処理建設事務所に赴任して、現在に至っており、足掛け20年超このプロジェクトに携わってきました。

さて、昨年度、会員企業の皆様に於かれましては、再処理工場の竣工に向けて、繁忙を極めておられたと推察します。今年度に入り、工事に関してはある程度落ち着きつつあるものの、現場では工事が継続されており、今後、認可取得の際には、再び現場が輻輳することが予想されます。また、昨年度の労働災害の件数は、一昨年に比べ数こそ減少したものの、発生した災害は一歩間違えれば死亡災害に繋がる重篤なものでした。労働災害の根絶は我々元請企業に課された最も重要な課題であります。本協議会としては、日本原燃(株)殿と共に、竣工に向けたスムーズな現場運用、安全職場の確立に寄与していき度、宜しくお願いします。加えて、再処理工場の竣工が迫っていており、竣工後の本協議会の在り方についても検討してまいりますので、会員企業の方々におかれましては積極的な検討にご協力の程、宜しくお願いいたします。

最近は、新型コロナ感染症の罹患者数は落ち着きを見せ、5月8日には2類相当から5類(季節性インフルエンザと同等)に移行し、3年に及ぶコロナ禍から徐々に平素の生活に戻りつつあります。但し、新型コロナ感染症は無くなった訳ではありませんので、うがい・手洗いによる感染防止策の継続に併せてご協力の程、宜しくお願います。

以上